輝かせて，心のジュエル
リディア王国一の剣士ライアスが旅に出てはや数年……
彼の凱旋を心待ちにするエリスとアーシア．
ある日，魔獣にあしらわれ命からがら逃げる旅人…
2人が助けたのはよかったが，まさか，それがライアスだったとは…
「殺さず」を守るライアスと，彼を守り闘うヒロインたちとの冒険物語．
| OS | Windows 98, Me, 2000, XP |
|---|---|
| CPU | Pentium2 266MHz以上（Pentium2 400MHz以上推奨） |
| メモリ | 48MB以上（64MB以上推奨） |
| グラフィック | TrueColor 640×480ピクセル以上（800×600ピクセル以上推奨） |
| サウンド | PCM音源再生可能な環境 |
| DirectX | DirectX6.0以降に正しく対応していること |
旅から戻ったかつての英雄，ライアスはすっかり腰抜けになってしまった．
剣を抜くことも無く，敵に遭遇しても逃げるのが信条と言う始末．あまりの変貌ぶりに戸惑うエリスとアーシア．
ある日，頻繁に出没する魔物退治を国王に命じられ，再び旅に出る．
「自分が戦わずして戦闘に勝利する方法………．」それはマトリクス！
自分の力をジュエルの加護を受けたジュエリストに託す能力のこと．
ジュエリストは，皇女エリス，メイドのアーシアと何故か女の子ばかり．でもとりあえず出発！
旅の途中で出会う女の子達．
以前の旅でライアスと知り合ったソフィア，護衛メイド修行中のアネット，女武道家リオン，獣人クーヴアのミウ，そしてライアスを付け狙う女剣士セリカ．
旅の理由はそれぞれ違うが，ライアスと共に旅を続ける．
次第に明らかになるマトリクスの謎，それぞれの旅の目的が入り乱れ物語は終幕へ向かう．
果たして，ライアスが戦わない理由は何なのだろうか？魔獣討伐は達成されるのか？
リディアの第一皇女で，王位継承者候補．
ライアスとはいとこにあたり，幼い頃から仲良く育っていた．正義漢が強く，意志もまた強い．子供の頃，ライアスから槍術を学んでおり，ライアスがいない六年の間にも訓練を続け，力を付けている．
ライアスにほのかな好意を寄せており，今回の帰国と再会を待ち望んでいたが，すっかり変ってしまった姿にショックを受け，それ以降，容赦なくライアスにつらくあたる．
基本的には，おてんば系の姫様だが，国を思い，民を思う気持ちは強く，いずれ継承することになる王位についても，極めて真剣に受け止めている．
王室付きの「護衛メイド」．メイドとしての作法・仕事はもちろん，護衛のための徒手格闘術なども修めていなければ務まらない職業．出生はもともと貴族筋だったが，ごく幼い頃に魔獣に家族を殺され，孤児となる．
性格は，まさしく「メイドの鏡」というべき性格で，しっかりもので仕事は的確ですばやく，周囲の人々によく気が回る．おっとりとした性格は，「緊張感がやや足りない」という者もいるが，穏やかで，主に不安を与えない，落ち着いた性格，という見方もできる．
趣味は，花壇作りとエリスの部屋やその周囲の植物の世話．季節に応じた花を咲かせるその手腕は，彼女の数多い才覚の中でも，特に突出しているもののひとつ．
「クーヴァ」という種族の娘．「クーヴァ」の文化程度は比較的高いが，人里はなれた森など，静かな土地での暮らしを好み，人間とはあまり交流を持とうとしない．ミウ自身は，村から居なくなってしまった兄を探して，旅をしている．
ミウは兄のことが大好きで，「ちょっと町に出かけてくる」と言って出て行ったきり戻らない兄が，どこかで困っているのではないか，と心配で，兄探しの旅を続けていたところ，ライアス一行が旅の途中，アーシアが夕食の材料を捕まえようとして設置した罠にかかり，暴れていたところを助けられた．
また，撫でられ好きの撫でられ上手で，ミウに擦り寄られると，たいていの人間は，頭を撫でずにいられない．
アーシアに，そして「護衛メイド」という職業に憧れる，地方出身のごく平凡な女の子．
生まれつき，なぜか腕力には恵まれており，力仕事が得意．だが，その有り余る腕力とあわてがちな性格，元来の持病「致命的おっちょこちょい」が災いして，非常によく失敗をする．
料理が得意で，郷土色豊かで，暖かな食事を作る．一般人向けの料理なら，アーシアよりも上手．
がんばりやさんで前向きで，失敗した直後はよく落ち込んでいるが，基本的には笑顔を絶やさず，周囲によく気を使う少女．
リディアを旅する踊り子で，ライアス一行とは酒場で偶然出会う．ライアスが旅をしている途中，「記憶がすっぽりと抜けている時期」というのがあり，ソフィアはその時間，ライアスと一緒にいたらしい．ジュエルの持ち主であることが判明し一行に加わることになる．
少しつかみ所がなく，「冗談」と「本気」の区別がつきづらい部分があるが，基本的には思慮深く，大人の女性．顔立ちも美しく，貴族的な雰囲気さえ漂う．
踊りにはつきものの「歌」を歌うことは出来ないが，彼女の踊りは情熱的で，見るものを残らず魅了する．また，最年長と言うことも手伝って「女の子たちのまとめ役」的な立場になる．
リディアとは遠くはなれた「東方」の出身で，褐色の肌を持つ．言語には「東方訛り」があるが，本人は特に直すつもりもなく使っている．
東方独特の格闘技「シンガ」をマスターレベルで習得しており，ひとりで修行の旅を続けつつ，盛り場などで「用心棒」をして日々の糧を得ていたが，「用心棒の押し売り」のような形で一行に加わる．
明るく，細かいことを気にせず，物怖じしない性格．ムードメーカーであり，頼りになる用心棒．あまり異性慣れしておらず，ライアスが時折見せる「男らしさ」や「優しさ」に，時折かすかに胸をときめかせたりもしている．「自分が強い」ということに自信を持つ反面，その強さに依りすぎている部分も少しある．
ライアス一同をつけまわしていたが，とある事情から，同行することになる．
弱いながら，「マトリクス」と「ジュエル」の力を両方持ち，一人で魔法を扱うことが出来る．
また，魔族や魔物を憎み，特に自分を付けねらう二人の魔族に対して，強い憎しみを持っている．
感情を押し殺したような態度を取るが，結構な激情家．思い込んだら一直線なところがある．
本作の主人公．リディア国王の甥．
王や周囲の期待に応えて騎士となり，将来を嘱望されていたが，15歳のときに「諸国の見聞を広めるため」と，王の許可を得て旅に出ていた．
以前の彼は，優しく静かではあるが，情熱的で正義感の強い「騎士の鏡」だった．しかし，旅の暮らしが彼を変えたのか，すっかりほのぼのした人格になってしまった．「敵に相対しても，殺さず，できれば戦いもせずに退ける」のが信条で，ここ数年は，剣を抜いたことすらないらしい．
15歳の時まで妹がいたが，病死している．その出来事は，彼の心に小さな傷として残っている．
