ポイント
ストーリー
いざや走れ,命の焔,消さんとせんがため…
戦乱を経て,人々は平和な時代が来ることを待ち望んでいました.そんなある日,清水城が妖に襲われます.
城を離れていた橘征四郎は,急いで駆けつけました. 燃える城,そこで征四郎が見たのものは,妖しい雰囲気を纏った女と,糸に絡め取られ無残にも吊りあげられた棗姫でした.棗を助けるため,征四郎は女に斬りかかりますが,倒され気を失ってしまいます.
その後,目を覚ました征四郎は,「棗が何者かに強力な呪いをかけられたこと」と「棗を死んだこととして見捨てたこと」を知ります.幼くして家族を失った征四郎は清水家に仕えて以来,棗の目付役として生きてきました.今では棗を姫としてだけではなく,年の離れた妹のように大切に思っています.そんな棗を自分だけは見捨てることはできません.征四郎は,主君の反対を押し切り,棗を救うためにひとり旅立ちました.
旅の途中,征四郎は不思議な女性,菊藻と出会います.菊藻に城を襲った女と同じ気配を感じた征四郎は,彼女に詰め寄ります.菊藻は,女の正体がかつて封印されていた妖狐の化身あざみであること,あざみが本来の力を取り戻す為に「贄」を求めていること,そして棗が「贄」としてあざみに呪いをかけられ,命を吸いとられているということを告げます.そして菊藻は,征四郎に妖とその呪いを断ち切ることのできる妖刀を授け,征四郎の旅に同道することを申し出ます.それは菊藻自身にとっても,決着をつけるための旅でもありました.
さらに旅の途中,高名な陰陽師の後継ぎである紫苑と,妖に一族を殺され復讐を誓う山岳民族の少女竜胆を仲間に加えた一行は,あざみの潜む北の地を目指します.
棗の命,残り二月…征四郎は呪いを解き,棗を救うことができるのでしょうか…
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システム
ゲームの進行と戦闘シーン
ゲームはアドベンチャー形式で進み,戦闘は物語にそって発生します.
戦闘画面に主人公と妖のウィンドウが表示されます.「体力」はろうそくで,「技力」はろうそくの下に表示されます.
主人公たちは,物語の途中でより強い技を習得していきます.また,特定キャラの技が,順番どおり連鎖することで,より強力な技を発動することができます.
主人公の征四郎は,妖刀を使用しているので大技を繰り出す際は,体力値を使用します.技の使いどころが攻略のポイントとなるでしょう.
本編には複数の結末が用意されています.戦闘に勝利し,真の終幕を目指して下さい.
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登場人物
橘 征四郎たちばな せいしろう
物語の主人公である.両親とは幼少時に死別している.祖父の功績により,清水家に迎えられることとなった.
その後,棗の目付役および清水家の武芸師範として奉公している.忠義を重んじ,意志の強さも兼ね備える.妖に襲われた際負傷したが,それを機に妖か人かを見抜く力を得た.
菊藻から授けられた刀は,呪いの糸や妖を倒す力を秘めているが,反面使用者の魂を喰らう妖刀でもある.自分の魂が犠牲になることは気にもせず,ただ棗を救うため妖と戦う.
棗なつめ
清水家の姫である.
生まれつき病弱で,自分が疎まれているのを悟ってか,周囲に対しての気配りを欠かさない.幼い頃から征四郎に憧れを抱いていた.
贄として選ばれ,呪いをかけられる.生命を吸い取られ続けており,菊藻の見立てによると余命はわずか二ヶ月となっている.
菊藻きくも
妖による世の中の混乱にも興味がなく,村外れの社で生活していた.
物知りなので,たまに村の者から相談を受ける程度は応じている.訪ねてきた征四郎に因縁を感じ旅に同行することとなる.
かつてはかなりの力を備えていたが,今は失っている.妖に詳しく,仲間の良き助言役を果たす.
紫苑しおん
高名な陰陽師の末裔として生まれる.正義感が強く,術にも長けている.
征四郎の決意に感銘を受け,旅に加わる.
見かけは幼く,言動も少女らしいが,頼りになる仲間である.旅の中で一人前の陰陽師へと成長していく.
竜胆りんどう
山岳民族の女性.妖により,村落を壊滅させられる.その時家族は,皆殺された.
妖への復讐だけを糧に,あての無い旅を続けている.窮地に追い込まれていたところを征四郎に助けられた.
異民族として,また幼い頃より一人で生きてきたため男勝りで頑固な性格であったが,旅の中で徐々に心を開いていく.
皐月さつき
清水家の主君筋にあたる,鳥総の姫である.幼少は征四郎に面倒を見てもらった.
征四郎に淡い憧れを抱いていたが,立場をわきまえ周囲は悟られない様にしている.絶望的ながらも必死にあがく征四郎を陰ながら援助しているが,あまりにも棗に一途な征四郎に満たされないものを感じている.
征四郎を振り向かせるため,妖に対し思い切った手段にでるが,それが思わぬ結末を招く事となる.
あざみ
騒動の発端となる妖狐.戦いの末に封印されていたが復活した.
かつての力を取り戻す為,他の妖を巧みに利用し暗躍する.
娘達を贄として集め,欲しいままに辱めていく.
清水 藤次郎
清水家領主.少し線の細い感じながら,精悍な雰囲気の武将.実直な政により民の信奉も厚い.
自身の出身地である清水庄の土豪をまとめて,北国一帯を束ねる大大名である鳥総氏の右腕として活躍し清水庄の領有を許された.
娘の棗が贄とされたため,家名のため,国のために苦渋の決断を迫られる.
鳥総山城守 実綱
大国・鳥総の城主.大大名で,威厳と迫力に満ちた人物であり,皐月の父でもある.
一代で周辺諸国を平らげ,中央の干渉をも幾度となく撥ね退けて一大勢力圏を築いた.
世の趨勢に従って中央の勢力に帰順しつつも,その実野心はまだ捨ててはおらず,対妖部隊としても名高い『赤備え』をはじめとした精強な兵団を有し,次の戦に備えている.
鳥総 重綱
実綱の息子.
いくらか線が細くみえるが,その見た目に似ず剣と戦の腕に非常に優れており,鳥総軍団の象徴ともいわれる最強部隊「赤備え」を率いている.
大大名の御曹司で,しかも武に優れるという恵まれた身の上のせいか,周囲のもの全てを小馬鹿にしたような雰囲気を漂わせている.
飯室 景継
鳥総家に仕える武士.清水との連絡役であるが少々いい加減な性格であり,日頃から清水城に入り浸るなど周囲からは昼行灯と評されるような行動をとっている.しかし,いざという時には頼りになる男である.
生真面目な主人公とは正反対な性格なせいか妙にウマが合うらしく,主人公にとって親友とよべる数少ない人物である.
鳥総の姫・皐月にかすかな思いを寄せている.
狩野 平蔵
妖によって国を滅ぼされ,家族を殺された武士.仇と狙う妖怪を追い,旅を続けている.
復讐の念が強いあまり,本懐を遂げるためには手段を選ばない.また,いつしか仇だけではなく,妖怪全てを滅すべき敵として見るようになっていった.手にした十文字槍は,妖をはらう力を持つ.これは,さる高名な寺院で作られたが,それを平蔵が力ずくで盗み出したものである.
無念を晴らすため浪人して諸国を流れ歩いていたが,妖狐ありとの噂を耳にし菊藻と征四郎の前に現れる.
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